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『巷の声』
ふりがな文庫
『
巷の声
(
ちまたのこえ
)
』
日々門巷を過る物売の声もおのずから時勢の推移を語っている。 下駄の歯入屋は鞭を携えて鼓を打つ。この響は久しく耳に馴れてしまったので、記憶は早くも模糊として其起源のいつごろであったかを詳にしない。明治四十一年の秋、わたくしが外国から帰って来た …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
田舎
(
ひな
)
革
(
あらたま
)
抑
(
そもそ
)
呼
(
よば
)
簫
(
ふえ
)
真田
(
さなだ
)
黐竿
(
もちざお
)
顎
(
あご
)
霽
(
は
)
隠密
(
おんみつ
)
郷
(
さと
)
褰
(
から
)
笊
(
ざる
)
真似
(
まね
)
歟
(
か
)
提
(
さ
)
手甲
(
てっこう
)
巾広
(
はばひろ
)
売声
(
うりごえ
)