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『水草』
ふりがな文庫
『
水草
(
みずくさ
)
』
朝の十時ごろ、俳友の国手石亭が葱とビールをさげてやってきた。 「へんな顔をしていますね。どうしました」 「田阪で池の水を落とすのが耳について眠れない。もう三晩になる」 「あれにはわたしもやられました。池を乾して畑にするんだそうです」 「それ …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「宝石」1947(昭和22)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
夏枕
(
なつまくら
)
手羽
(
てば
)
毬
(
まり
)
泥鰌
(
どじょう
)
田阪
(
たさか
)
翡翠
(
ひすい
)
葱
(
ねぎ
)
髪毛
(
かみのけ
)