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頸巻
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くびまき
ふりがな文庫
“
頸巻
(
くびまき
)” の例文
旧字:
頸卷
鞄
(
かばん
)
から毛糸の
頸巻
(
くびまき
)
を取り出し、それを頸にぐるぐる巻いて甲板に出て見た。もう船は、少しも動揺していない。エンジンの音も優しく、静かである。
佐渡
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「雪なんぞはもうありあしないだろう。」寒がりのK君はうちの中でも
頸巻
(
くびまき
)
をしたままで、小屋から出て来ようともせずに僕たちを促した。「早くはいりたまえ。」
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
紳士は被っていた
無縁帽
(
カルツーズ
)
をぬぎすてると、虹色の
毛編
(
けあみ
)
の
頸巻
(
くびまき
)
を解いた——こういう頸巻は、女房持ちの男には、細君が手ずから編んで、ちゃんと巻き方まで教えてくれるものだが、独身者には一体
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そうして、この淡い牡丹色の毛糸は、いまからもう二十年の前、私がまだ初等科にかよっていた頃、お母さまがこれで私の
頸巻
(
くびまき
)
を編んで下さった毛糸だった。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
K君たちもそこまでちょっと送ろうといって
頸巻
(
くびまき
)
をしたり、
外套
(
がいとう
)
をきたりしだしていた。もういいからとことわっても、一しょに小屋を出た。ボブもあとからくっついてきた。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
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まごころを
蹂躙
(
じゅうりん
)
するような悪漢は、のろって、のろって、のろい殺してやるから、そう思え! なんて、寒くない? 吉田は、寒いでしょう? その
頸巻
(
くびまき
)
、いいわね
律子と貞子
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
頸
漢検準1級
部首:⾴
16画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“頸”で始まる語句
頸
頸筋
頸飾
頸脚
頸動脈
頸部
頸城
頸輪
頸窩
頸垂