“韋駄天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いだてん93.8%
ゐだてん6.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとにつづいてあば敬とその一党も、逃がしてならじというように、三丁の駕籠をつらねながら、えいほうと韋駄天いだてんに追いかけました。
両手を振りながら韋駄天いだてんと、こなたへ馳けてくる人影が見える。その迅いことは、まるで疾風に一葉の木の葉が舞ってくるようだった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平次は挨拶もそこ/\、眞一文字にお勝手へ拔けて、數寄屋橋の南町奉行所まで、韋駄天ゐだてん走りに驅け付けました。
目をとぢて雨風の音に聞き入つてゐますと、ゴオーと吹きよせる音は、火吹だるまが怒り出したやうにも聞えますし、また韋駄天ゐだてんが走つて来るやうにも思はれます。
天童 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)