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跼
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うずくま
ふりがな文庫
“
跼
(
うずくま
)” の例文
先に戸口のところに
跼
(
うずくま
)
って風を避けた二人の者は、まだ居たのかもしれないが、しかしもう私には見えなかった。
空家の冒険
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
乾からびた葡萄棚の下に
跼
(
うずくま
)
ったとき、ロハ台に寝ていた男がムクムクと起きあがって、帆村に
剣突
(
けんつく
)
をくわせた。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
するとその帰途を待っていたもののように、二名の侍が道ばたに
跼
(
うずくま
)
っていた。見ると、黒田家から来ている松千代の
傅役
(
もりやく
)
井口兵助と大野九郎左衛門であった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堀は朝になると裏門の庭草の茂りのかげに
跼
(
うずくま
)
って、
柔
(
やさ
)
しい足音を待っていた。その時刻には黒い日傘をさした内儀が、ときには浅草草履を引っかけて、しんと、音もない裏町をやってくるのである。
蛾
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
楯の内側には大蛇が
跼
(
うずくま
)
っていた。
パルテノン
(新字新仮名)
/
野上豊一郎
(著)
▼ もっと見る
しかしどんなに忍ばせてもやはり、空家の森閑とした中には、荒々しく反響する、——ホームズは壁の
側
(
そば
)
に、這い寄ったので、私も彼に従って、壁の側に寄って
跼
(
うずくま
)
った。
空家の冒険
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
「追跡隊はどうしたのだ。——うん、あすこの線路下に
跼
(
うずくま
)
っている一隊に
尋
(
たず
)
ねてみよう」
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それからその姿は、ちょっとの間立ち止まったが、やがてまた
跼
(
うずくま
)
った這う形になって、威嚇するような姿勢で、室の中に入って来た。もう吾々の直前三
碼
(
ヤード
)
のところである。
空家の冒険
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
弾薬函
(
だんやくばこ
)
の
傍
(
そば
)
に
跼
(
うずくま
)
っている兵士の群は、声のする鉄塔を見上げた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
跼
漢検1級
部首:⾜
14画
“跼”を含む語句
跼蹐
前跼
蹲跼
心跼
踞跼