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糶市
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せりいち
ふりがな文庫
“
糶市
(
せりいち
)” の例文
或日平秩東作の随筆水の行衛を持つて来たついでに、仲間の
糶市
(
せりいち
)
に偶然わたくしの若い時分の手紙が出たからと言つて、二通の封書を見せてくれた。
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
誰かが火が付くように拍手すると、部屋の中の人間の半分ほどは、それに
伴
(
つ
)
れて、パチパチと手を叩きます、何んと言う不思議な
糶市
(
せりいち
)
だったでしょう。
新奇談クラブ:02 第二夜 匂う踊り子
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私はつい先達青森縣
木造
(
きづくり
)
の有名な馬の
糶市
(
せりいち
)
を見て、その盛んな景況に驚き、馬市の立つ期間のお祭騷ぎのやうな町の賑はひを物珍しく感じて來たものだが
東旭川村にて
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
実に遊び人が多いのです。佐吉さんの家の裏に、時々
糶市
(
せりいち
)
が立ちますが、私もいちど見に行って、つい目をそむけてしまいました。何でも彼でも売っちゃうのです。
老ハイデルベルヒ
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
いま
糶市
(
せりいち
)
の喧騷は
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
糶
漢検1級
部首:⽶
25画
市
常用漢字
小2
部首:⼱
5画
“糶”で始まる語句
糶
糶上
糶売
糶出
糶台
糶声
糶場
糶屋
糶呉服
糶賣