それで建御雷神たけみかずちのかみは、さっそく、出雲国いずものくに多芸志たぎしという浜にりっぱな大きなおやしろをたてて、ちゃんと望みのとおりにまつりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
それからある海草のくき火切臼ひきりうす火切杵ひきりぎねという物をこしらえて、それをすり合わせて火を切り出して、建御雷神たけみかずちのかみに向かってこう言いました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
その夢の中で、天照大神あまてらすおおかみ高皇産霊神たかみむすびのかみのお二方ふたかたが、建御雷神たけみかずちのかみをおめしになりまして、葦原中国あしはらのなかつくには、今しきりにみださわいでいる。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)