大原おおはら)” の例文
どうしても今日のうちに日光まで辿たどり着かぬと予定の行路が狂う。ウンコラウンコラ脚を飛ばして行くこと二里。着いたのが、大原おおはらという村である。
八瀬やせ大原おおはらの奥まで、まっしぐらに、或いはふらりふらりと侵入して行くもののようであります。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ぬえ退治たいじた伝説で有名な源三位頼政げんざんみよりまさ、西行法師、大原おおはらの三寂といわれた寂超じゃくちょう寂然じゃくぜん寂念じゃくねんの三兄弟、『金葉集』を撰んだ源俊頼の子の歌林苑の俊恵しゅんえ、少し若手では『方丈記』の鴨長明かものちょうめいなど
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
洛北のこと大原おおはら時雨しぐれかな
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)