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効験
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こうけん
ふりがな文庫
“
効験
(
こうけん
)” の例文
旧字:
效驗
私は日進月歩する近世医学の
効験
(
こうけん
)
を信じないのでは決してない。電気治療もラヂウム鉱泉の力をもあながち信用しないのではない。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
大宮に居た間が十日ばかりで試験の準備は少しも出来なかつたが頭の保養には非常に
効験
(
こうけん
)
があつた。しかしこの時の試験もごまかして済んだ。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
咳
(
せき
)
が出る、
食欲
(
しょくよく
)
が進まない、熱が高まると言う
始末
(
しまつ
)
である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、いろいろ
養生
(
ようじょう
)
に手を尽した。しかし少しも
効験
(
こうけん
)
は見えない。
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
だがホーベスの
負傷
(
ふしょう
)
は、急所の
痛手
(
いたで
)
なので、この
妙薬
(
みょうやく
)
も
効験
(
こうけん
)
はなかった。かれは自分でとうてい助からないと知り、眼をかすかに開いて、ケートの顔をしみじみとながめていった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「僕はこの間の晩こゝから大滝の方を向いて拝んだんです。早速
効験
(
こうけん
)
がありました」
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
蘇鉄
(
そてつ
)
の実を
煎
(
せん
)
じて飲ませたり、ご祈祷を枕もとであげてもらったり、
不動岡
(
ふどうおか
)
の不動様の
御符
(
ごふ
)
をいただかせたり、いやしくも
効験
(
こうけん
)
があると人の教えてくれたものは、どんなことでもしてみたが
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
すると、
効験
(
こうけん
)
あらたかでしたよ。
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
淫祠は大抵その
縁起
(
えんぎ
)
とまたはその
効験
(
こうけん
)
のあまりに
荒唐無稽
(
こうとうむけい
)
な事から、何となく滑稽の趣を伴わすものである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“効験”の意味
《名詞》
効き目。効果。効能。
(出典:Wiktionary)
効
常用漢字
小5
部首:⼒
8画
験
常用漢字
小4
部首:⾺
18画
“効”で始まる語句
効
効目
効果
効能
効力
効々
効性
効無
効驗
効能書