兎道うじ)” の例文
ただ兎道うじは山城の宇治で、大和と近江との交通路に当っていたから、行幸などの時に仮の御旅宿を宇治に設けたもうたことがあったのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
英国にも兎径ヘヤー・パスという村や野が数あり兎が群れてその辺を通ったからこの名を生じた。兎の通路は熟兎のよりも一層判然はっきりするという事だが、わが邦の兎道うじなどいう地名もこのような起因かも知れぬ。