黄金水おうごんすい)” の例文
「まるでたまでも融かしたようですねえ。明礬水みょうばんすいといっていいか黄金水おうごんすいといっていいか」
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
能代のしろの膳には、徳利とッくりはかまをはいて、児戯ままごとみたいな香味やくみの皿と、木皿に散蓮華ちりれんげが添えて置いてあッて、猪口ちょく黄金水おうごんすいには、桜花さくらはなびらが二枚散ッた画と、端に吉里と仮名で書いたのが
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)