鹿子斑かのこまだら)” の例文
茅屋根かややねの雪は鹿子斑かのこまだらになった。立ちのぼる蒸気は毎日弱ってゆく。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
裾の方には昨日降った淡雪が、鹿子斑かのこまだらに樹木の間の茅戸を飾っていた。狩宿から五、六町離れて、少し北に寄った東の方に黒く茂った杉森がある、森の中に祠があって、曾我八幡と土地の人は教えた。
春の大方山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)