鹹水しおみず)” の例文
あの島国の方に引込んで海の魚が鹹水しおみずの中でも泳いでいればいような無意識な気楽さをもって東京の町を歩いていた時に比べると
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鹹水しおみずにもけるとか云って大連でくれた豆石鹸まめシャボンでも、行李こうりの底から出せばよかったと思った。風呂場も風呂おけも小さいものである。その上下女が出て来て背中を流してくれる。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)