“鴻毛”の読み方と例文
読み方割合
こうもう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生命いのちかろんずること鴻毛こうもうのごとく、約を重んずることかなえに似たり。とむずかしくいえばいうものの、何の事はがあせん、人殺しの飯事ままごとだ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
因幡いなば但馬たじま播磨はりま、備前の四州にわたる街道の不安をのぞき、その上、幾多の人命を救うことになれば、自分の一命のごときは鴻毛こうもうよりも軽い、まあ明日あしたの夕方までは
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なにがおかしい、義に当面すれば、身命を鴻毛こうもうよりもかろしとするのが、侍の本分ではないか」