“鱏”の読み方と例文
読み方割合
えい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所が、海盤車ひとでと思った相手は、意外なことにしびえいであった。一掴みと躍りかかった大蛸はたちまち手足を烈しく刺されて退却せねばならなかった。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)
泥酔して上機嫌になると石黒大尉は異様な発揚状態になり、火のついた葉巻をところかまわず裸身へおしつけるのと、えいの皮で生皮を剥がれることだった。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
小鮫の類を海底の猛獣に例えるなら、そのガラスみちに現れる魚類としては、えいなどは、水に棲む猛鳥にも比すべく、穴子あなごうつぼの類は毒蛇と見ることが出来ましょう。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)