“鯖江”の読み方と例文
読み方割合
さばえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯今ただいま鯖江さばえ鯖波さばなみ今庄いまじょうの駅が、例の音に聞えた、中の河内、木の芽峠、湯の尾峠を、前後左右に、高く深く貫くのでありまして、汽車は雲の上をはしります。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まことはここから近い鯖江さばえの町に、私の儒学の恩師牛石ぎゅうせき先生がおいでになる。もう滅多にお目にかかれぬ間がらゆえ、十年ぶりでお顔を拝して参ろうと思うのじゃ。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時の越前には福井の松平、鯖江さばえ間部まなべ、勝山に小笠原、敦賀つるがに酒井、大野に土井の五藩があった。
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)