魚眼ぎょがん)” の例文
魚眼ぎょがんというりのある眼、りのふかい鼻すじ、まゆの形、いい唇、個々に見れば見るほど、なおどこかで記憶のある女の顔であった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魚眼ぎょがんレンズをとおした写真を調べてみるまでもなく、大声をあげたりして、もう明瞭めいりょうな失敗をしたQX30だった。もう再度さいど、生きて此のレビュー館は出られなくなった。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あの間諜座ね『魚眼ぎょがんレンズ』のついた撮影機で、観客一同の顔つきが何時いつでも自由自在にとれるんだそうだ。ぬかりはあるまいが、顔色を変えたり、変にキョロキョロしちゃいかん。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)