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馳寄
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かけよ
ふりがな文庫
“
馳寄
(
かけよ
)” の例文
『あれ、瀬川先生。』と省吾は嬉しさうに
馳寄
(
かけよ
)
つて、『まあ、
魂消
(
たまげ
)
た——それでも先生の早かつたこと。私はまだ/\容易に帰りなさらないかと思ひやしたよ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
泉原は素早く
馳寄
(
かけよ
)
って女の
縛
(
いましめ
)
を解いた。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
新平民の仙太と見て、他の生徒が其側へ
馳寄
(
かけよ
)
つて、無理無体に手に持つ
打球板
(
ラッケット
)
を奪ひ取らうとする。仙太は堅く握つた
儘
(
まゝ
)
、そんな無法なことがあるものかといふ顔付。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
自分で自分を思いやると、急に胸が込上げて来て、涙は醜い顔を流れるのでした。やがて、思いついたように馬の傍へ
馳寄
(
かけよ
)
って、力任せに手綱を
引手繰
(
ひったく
)
りましたんです。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お雪は
馳寄
(
かけよ
)
って
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
馳
漢検準1級
部首:⾺
13画
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
“馳”で始まる語句
馳
馳走
馳駆
馳出
馳付
馳上
馳違
馳落
馳來
馳行