“馳駆”の読み方と例文
読み方割合
ちく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ勝伯が一しんを以て万死ばんしの途に馳駆ちくし、その危局ききょく拾収しゅうしゅうし、維新の大業を完成かんせいせしむるに余力をあまさざりし所以ゆえんにあらずや云々うんぬん
ぜひなく陣頭に立つときでも、不利と見れば見得なく逃げるし、すすんで乱軍の中を馳駆ちくするような猛将ぶりは彼にはなかったことである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ我が思ふままに馳駆ちくして可なり。試みに芭蕉一派の連句をひらき見よ。その古格を破りて縦横に思想を吐き散らせし処常にその妙をあらはすを。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)