“飽気”のいろいろな読み方と例文
旧字:飽氣
読み方割合
あっけ96.3%
あつけ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れいによりてその飽気あっけなさ加減かげんったらありません。わたくしはちょっとこころさびしくかんじましたが、それはほんの一瞬間しゅんかんのことでございました。
あまりによく知り過ぎている平次の言葉に、岩松は飽気あっけに取られてその顔を眺めておりましたが、思い直した様子で、こう続け出しました。
「それぢや左様なら。何だか飽気あつけないやうね。今度は朝から入らつしやいよ。青木さんには少しくらゐ留守をして戴いたつていゝわ。お午の代りにお蕎麦そばでもさう言つといて出て来れば。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)