風俗文選ふうぞくもんぜん)” の例文
美濃派の俳諧はいかいたしなみもあったから、臨終に近いまくらもとで、父から求めらるるままに、『風俗文選ふうぞくもんぜん』の一節を読み聞かせたが、さもあわれ深く父はそれを聞いていて、やがて
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)