領巾振山ひれふるやま)” の例文
庵の後の方へ私達を連れて行つて、そこから領巾振山ひれふるやまを指して見せるのは息子さんの方だ。楊桃やまもゝといふ木の枝に實のつてゐるところも、私達がこの山の上へ來て初めて見たものである。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
良人おっとの後を恋慕こいしたい、石になったる松浦潟まつらがた領巾振山ひれふるやまかなしみも……」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)