須雲川すくもがわ)” の例文
何処かでとりが啼いていた。まだ夜明けにはだいぶ間のある筈だ。今が天地の真の闇であるように、須雲川すくもがわの水音ばかりがごうと遙かに耳につく。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)