面地おももち)” の例文
顏容かほかたちさへ稍〻やつれて、起居たちゐものうきがごとく見ゆれども、人に向つて氣色きしよくすぐれざるを喞ちし事もなく、偶〻たま/\病などなきやと問ふ人あれば、却つて意外の面地おももちして、常にも増して健かなりと答へけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
小次郎怒りの面地おももちを現して近づくのを
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)