“青冥”の読み方と例文
読み方割合
せいみょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは面白い現象で、何しろ天然の溌剌とした奴を、青冥せいみょうを截つて水中から引上げるのであるから、その細い一本のテグス、一挺の鈎にさへ全我の興味が懸る、胸が躍る。
釣心魚心 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
成程外観は東洋哲学的で、瞑想する如く、一竿をのべて山水に対し、青海原の青冥せいみょうとともに、悠々として水天一如の境地にあるやうに見えるが、あの気持を大きくいふと、真剣音無しの構へだ。
日本の釣技 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)