“霊南坂”の読み方と例文
読み方割合
れいなんざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、そこの地域をぬける、淋しい溜池下ためいけしたである。それを右手に、唖は、霊南坂れいなんざかを登って、やがてまた、飯倉いいぐらの屋敷町の方へだらだらと降りた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
霊南坂れいなんざかを登る時、米国大使館の塀外を過ぎても、その頃には深夜立番たちばんしている巡査の姿を見るようなことはなかった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その頃に困難を極めていた借家探しの方もやっとらちがあいたらしく、まず希望どおりの家が赤坂の霊南坂れいなんざか付近に見付かったという話を聞いたのであった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)