雨衣あまぐ)” の例文
氷月の雪の枝折戸しおりどを、片手ざしの渋蛇目傘しぶじゃのめで、いて入るようにつまを上げた雨衣あまぐの裾の板じめだか、鹿子絞りだか、あの緋色がよ、またただ美しさじゃない、清さ、と云ったら。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)