防虫剤ぼうちゅうざい)” の例文
看守かんしゅさえ今日きょうは歩いていない。その中にただ薄ら寒い防虫剤ぼうちゅうざいにおいばかりただよっている。中村は室内を見渡したのち、深呼吸をするように体を伸ばした。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)