“長兄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうけい33.3%
あに16.7%
うえ16.7%
ちょうあに16.7%
にい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうのうちでも長兄ちょうけいのようにしたっている忍剣が、むごい神縄しんじょうにかけられて山へ送りやられた時から、この洞穴にしのびこんでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長兄あにの部屋の方で、何かやや大きな声と、物音がした。右門は思わず、閉まっている窓の障子へすがって、そこを開けようとしたが
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長兄うえの範綱は歌人だし、中の有範は、皇后大進だいしんという役名で、一時は御所と内裏だいりとに重要な地位を占めていたが、今は洛外らくがいにああして隠遁いんとん的にくすぶっているし、末弟すえの宗業は、書記局の役人で
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長兄ちょうあにイ。いたか」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「とよ子さんは矢張り長兄にいさんの所にいるのが順席ですよ。そしてお母さんもなんとか早く故郷に帰えられなくちゃお差支えでしょう」
草藪 (新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)