“鐚錢”の読み方と例文
新字:鐚銭
読み方割合
びたせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まア、ちよいと、大の男がこんな財布を持つて歩くの。良い膽つ玉ね、鐚錢びたせんまで入れて六十四文、ホ、ホ、ホ、ホ、だから八さんは可愛いのさ」
千兩箱が精々一貫目や一貫五百目そこ/\では、鐚錢びたせんか、石つころを詰めたくらゐの重さもなく、これが大黒屋の身上しんしやうとはどうしても受取れません。
「青錢や鐚錢びたせんを小粒に變へたのも、皆んな秀の野郎の細工さ。秀はあの屋敷の中の樣子が知りたかつたんだ」