“鐘鳴器”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カリリヨン50.0%
カリルロン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうしてちょうど二時三十分、鐘鳴器カリリヨンが鳴り終ってからわずかに五分の後には、蟻も洩らさぬ緊密な包囲形が作られたのであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
なるほど、伸子という女はすこぶる奇妙な存在で、ダンネベルグ事件と鐘鳴器カリリヨン室を除いた以外は、完全に情況証拠の網の中にあるのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
鐘鳴器カリルロンの演奏には、女性以上の体力が必要なんだ。簡単な讃詠アンセムでも三度も繰り返したら、たいていヘトヘトになるにきまってるよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「いや、そういう喪服なら、きっとすぐに必要でなくなりますよ。もし貴女あなた鐘鳴器カリルロン室で見た人物の名が云えるのでしたら」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)