鍼按摩はりあんま)” の例文
ふすまを隔てて、吉保は、白絹しらぎぬの小蒲団に枕をのせ、暢々のびのびと寝ころんでいた。そのからだに手をかけている老人は、鍼按摩はりあんまの大家で杉山流とみずから称えている杉山検校だった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)