金閣寺きんかくじ)” の例文
祇園ぎおん清水きよみず知恩院ちおんいん金閣寺きんかくじ拝見がいやなら西陣にしじんへ行って、帯か三まいがさねでも見立てるさ。どうだ、あいた口に牡丹餅ぼたもちよりうまい話だろう。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
黒谷くろだにとか金閣寺きんかくじとかいう所へ行くと、案内の小僧さんが建築の各部分の什物じゅうもつの品々の来歴などを一々説明してくれる。
案内者 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
きょう銀閣寺ぎんかくじ金閣寺きんかくじ庭園ていえん数奇すきかぎりをつくした、たいそう贅沢ぜいたくなものとかねてききおよんでりますので、ときわたくしはこちらからのぞいてたことがございますが
八坂やさかの塔だの、東寺とうじの塔だの、知恩院ちおんゐんだの、金閣寺きんかくじだの銀閣寺ぎんかくじだのがきらきらと映ります。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
こうしているあいだにだんだんみえてくる……おッとこんなところで感心していたところでつまらない、はやく一つはらごしらえして金閣寺きんかくじだの祇園ぎおんだの、ゆっくり一つ見物けんぶつしてこよう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きやう金閣寺きんかくじをごらうじましたか、でけんぶつをしたばかり。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)