金緞子きんどんす)” の例文
びんにさわって見たり、襟元を気にして見たりしているうちに、間もなく、廊下がかすかに鳴って、女中の案内で現れて来たのが、朱いろの襟をのぞかせた黒小袖に、金緞子きんどんすの帯
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
裾模様すそもようが付いて居ります、べにかけ花色、深川鼠、路考茶ろこうちゃなどが流行はやりまして、金緞子きんどんすの帯を締め、若い芸者は縞繻子しまじゅすの間に緋鹿ひがをたゝみ、畳み帯、はさみ帯などと申して華やかなこしらえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「第二等賞には、金緞子きんどんすの帯——第三等には友禅の襦袢じゅばん
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)