“醒覚”の読み方と例文
読み方割合
せいかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども赤彦君は、このごろ眠りと醒覚せいかくとのさかひで時々錯覚することがあつた。ゆうべあたりも、『おれのひざに今誰か乗つてゐなかつたか』
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
当時においては、醒覚せいかくせる二人ににんの間に、かくの如く婚約が整ったということは、たえてなくしてわずかにあるものといって好かろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
再び醒覚せいかくして意識の光明を発すべしと考うることもでき、古代、人間の一生を夢に比し、死は夢のさむるときなりと申したる論も成り立ちましょう。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)