“酒塲”の読み方と例文
読み方割合
カバレエ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの酒塲カバレエの女達だつて、またその女達を亨樂の對象にしてゐる男達だつて、要するに、さうした人間の仲間に過ぎないと僕は思ふよ。
ハルピンの一夜 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そして、翌日の夕方大連へ立つと云ふその晩は、酒塲カバレエ「アポロ」で互に別れを惜む氣持もあつて酒の醉を買ひながら、四時間あまりを過したのであつた。
ハルピンの一夜 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そして、入口で支那人の玄關番ポオタアから外套と帽子を受け取ると、また聞えて來た浮き浮きした舞踏曲の音色をあとに殘して、遁れるやうな氣持で酒塲カバレエ「アポロ」の外へ飛び出した。
ハルピンの一夜 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)