“配物”の読み方と例文
読み方割合
くばりもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此年寿阿弥じゆあみが七十七の寿宴を催した。蘭軒の歿後に、寿阿弥は毎月十七日に伊沢氏を訪うて読経した。それ故榛軒は寿宴の配物くばりものとして袱紗数百枚を寄附した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
四十九日の配物くばりものが済んだ頃から遊所に通いはじめ、ようやく馴れては傍人ぼうじんの思わくをも顧みぬようになった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)