“酉歳”の読み方と例文
読み方割合
とりどし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嘉永二年酉歳とりどしの五月のことでした。本所入江町の鐘撞堂の近辺に阿部久四郎という御家人がありまして、非番の時にはいつでも近所の川や堀へ釣に出る。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたくしは文久ぶんきゅう元年酉歳とりどしの生れでございますから、当年は六十五になります。江戸が瓦解がかいになりました明治元年が八つの年で、吉原の切解きりほどきが明治五年の十月、わたくしが十二の冬でございました。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)