“郭外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
フォーブール75.0%
こうがい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郭外フォーブールサン・ジェルマンのデュノー街三十三番地四階にある彼の小さな裏向きの図書室、つまり書斎で、黙想と海泡石かいほうせきのパイプとの二重の快楽にふけっていた。
郭外フォーブールサン・ジェルマンの辺鄙へんぴな淋しいところにある、崩れかけた、古い、怪しげな邸を借りた。
志玄しげんという僧があったが、戒行かいぎょうの厳しい僧で、法衣も布以外の物は身にけない。また旅行しても寺などに宿を借らないで、郭外こうがいの林の中に寝た。ある時縫州城ほうしゅうじょうの東十里の処へ往って墓場へ寝た。
老狐の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)