“邪氣”のいろいろな読み方と例文
新字:邪気
読み方割合
あどけ50.0%
じやき37.5%
つみ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『え……。』と少し曖昧に濁して、『私疲れちやつたわ。』と邪氣あどけなく言ひ乍ら、袴も脱がずに坐る。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
本草家峠宗壽軒のせんじた藥湯、別に何の藥と言ふでもありませんが、神氣をさはやかにして、邪氣じやきを拂ふ程度のもの、唇のところへ持つて行くと、高價な藥の匂ひがプーンとします。
「隱すツて譯じやないんですけれど………」と些と思はせぶりを行ツて、「ま、しませう。私にだつて、御信心ごしんじんがあるんですとさ。ね、解ツたでせう。」と邪氣つみの無い笑顔ゑがほを見せる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)