遣放やりばな)” の例文
遣放やりばなしに手入れをしないから、根まわり雑草の生えた飛石とびいしの上を、ちょこちょことよりは、ふよふよと雀が一羽、羽を拡げながら歩行あるいていた。家内がつかつかと跣足はだしで下りた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)