“近畿”の読み方と例文
読み方割合
きんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは山陽と近畿きんき咽喉のどにあたる要害の地であったが、当時はまだ後に姫路城と称されたあの壮大な景観は備えていなかったのである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの恐ろしい函館はこだての大火や近くは北陸地方の水害の記憶がまだなまなましいうちに、さらに九月二十一日の近畿きんき地方大風水害が突発して
天災と国防 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ちなみに、こうした景趣の村は関西地方に多く、奈良、京都の近畿きんきでよく見かける。関東附近の村は全体に荒寥こうりょうとして、この種の南国的な暖かい情趣に乏しい。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)