辛道度しんどうと)” の例文
辛道度しんどうとは漂泊の旅を続けていた。着物は薄く懐中は無一物で、食物をくれる同情者のない時には水を飲んで餓えを凌ぎ、宿を貸してくれる処がなければ、木の葉を敷いて野宿をした。
黄金の枕 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)