軍監ぐんかん)” の例文
鼓手こしゅ邏卒らそつ馬簾ばれん軍監ぐんかん、乗り換え馬——小荷駄、物見、大荷駄おおにだなど、無慮七千五百騎ばかり、見る者をして頼もしさを抱かせた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、秀吉は、こんどの三河侵入軍にも、軍監ぐんかんとしては、堅実な堀秀政をつけたので、総将格には、この秀次を向けた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
池田勝入、森武蔵は、前々から敵をあなどりがちな武勇自慢の者どもである。その方、軍監ぐんかんとして、よくよく心得おくように。機をあやまらずいさめよ。その段、肝要かんようのことなり。謹言。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高松の城についで頑強と思われたのは、日幡ひはたの城である。ここには城兵が千余人もたてこもり、中国の豪将日幡景親かげちかがおり、また軍監ぐんかんとしては、毛利家の一族上原元祐うえはらもとすけがこれをたすけていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
池田勝三郎、佐々内蔵助さっさくらのすけ、前田孫四郎利家としいえの二千人。——軍監ぐんかん梁田出羽守やなだでわのかみ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中国の豪勇日幡景親かげちかが主将として坐り、その軍監ぐんかんとして、毛利元就もとなり妾腹しょうふくのむすめむこ、上原元祐もとすけが彼をたすけているかたちだが、一方は毛利の外戚がいせき、一方は剛骨ごうこつな勇将、こうふたりが一城にあって
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)