“蹴外”の読み方と例文
読み方割合
けはず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
退路を絶たれて、元の廊下へ帰った振袖姿は、先刻高蔵人が入り込んだ雨戸が、僅かに閉め残して居るのを見付けて、蹴外けはずすようにパッと外へ飛び出しました。
その悲鳴をあとに、用意の雨戸を蹴外けはずして、二人の盗賊は外の闇に飛び下りてしまいました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)