足萎あしなえ)” の例文
間もなく、足萎あしなえの老人は四輪車を駆ってやって来たが、以前の生気はどこへやらで、先刻うけた呵責かしゃくのため顔は泥色に浮腫むくんでいて、まるで別人としか思われぬような憔悴やつれ方だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)