趙子龍ちょうしりゅう)” の例文
「ただ今、樊口はんこうのほうから、一艘の小舟が、帆を張ってこれへ参る様子。へさきにひるがえるは、趙子龍ちょうしりゅうの小旗らしく見えまする」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
革命以後、辮子を頭のてッぺんに巻き込んで道士のような風体をしていたが「もし趙子龍ちょうしりゅうが世に在らば、天下はこれほどまでに乱れはしない」
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)
趙子龍ちょうしりゅうは、つい先頃まで、袁紹の幕下にいたが、だんだんと袁紹のすることを見ているに、将来長く仕える主君でないと考えられてきたので
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、深く謝して、また、「先にも、自分の危ういところを、折よく救ってくれた一偉丈夫がある。ご辺とはきっと心も合うだろう」と、趙子龍ちょうしりゅうを迎えにやった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それがしは、常山の趙子龍ちょうしりゅう。——見事、わが行く道を、立ちふさがんとせられるか」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中にひとり目立っているのは、常山の趙子龍ちょうしりゅう、即ち江辺こうへん守備の大将であった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
趙子龍ちょうしりゅうはずっと以前、公孫瓚こうそんさんの一方の大将として、玄徳とも親交があった。かつては玄徳の陣にいたこともあるが、北平の急変に公孫瓚をたすけ、奮戦百計よく袁紹軍を苦しめたものである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳が、これはわが家臣、常山の趙子龍ちょうしりゅうと答えると、母公はまた
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
趙子龍ちょうしりゅう
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)