赤城颪あかぎおろし)” の例文
旧暦の二月、あしたは彼岸の入りというのに、ことしの春の寒さは身にこたえて、朝から吹き続けている赤城颪あかぎおろしは、午過ぎから細かい雪さえも運び出して来た。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)