豆鉄砲まめでっぽう)” の例文
佐々は、課長が、家出か殺されたのかと急な問いをかけたので、鳩が豆鉄砲まめでっぽうをくらったように、目をまるくして、しばらくは口がきけなかったが、やがて、ごくりとつばをのんだ。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれはわたしにまどからどけという合図をした。ふしぎに思いながら、わたしは服従ふくじゅうした。かれは豆鉄砲まめでっぽうを口に当ててふいた。かわいらしい鉄砲玉てっぽうたまが空をまって、わたしの足もとに落ちた。