“豆相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずそう75.0%
づさう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豆相ずそうの近国でこそ、北条殿の息女といえば、どんな深窓の名花かと、見ぬすがたを、垣間見かいまみにでもと、あこがれる若殿輩わかとのばらもあるが、佳麗な容色は
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青年は死場所を求めて、箱根から豆相ずそうの間を逍遥さまよっていたのだった。彼の奇禍は、彼の望みどおりに、偽りの贈り物を、彼の純真な血で真赤に染めたのだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
青年は死場所を求めて、箱根から豆相づさうの間を逍遥さまよつてゐたのだつた。彼の奇禍は、彼の望みどほりに、偽りの贈り物を、彼の純真な血で真赤に染めたのだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
あにいさんの死は、形は奇禍のやうですが、心持は自殺です。私は、さう断言したいのです。お兄さんは、死場所を求めて、三保から豆相づさうの間を彷徨さまよつてゐたのです。奇禍が偶然におあにいさんの自殺を
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)